入力装置とは
パソコンでいえばキーボードやマウス、スマホならタッチパネルなど。コンピュータの五大要素の一つ。CPU内の演算装置に対し情報を入力する装置のこと。HID(ヒューマンインターフェースデバイス)の一部。
物理キーボードの有用性
物理キーボードは100年ほどの長い歴史があるが基本的な部分はほとんど変わっていない。これだけ目まぐるしく技術が発展してきたにもかかわらず。フリック入力やタッチパネル上のスクリーンキーボード、音声入力、ジェスチャーで入力できる製品いずれも高速な入力が難しい。
それぞれの指にそれぞれのキーが存在していて押したら確実に入力される、という無意識の安心感が “快適” に文章を入力する上で重要なんだと思う。
人間の体で一番繊細に高速で動かせるのは10本の指だし、キーボードの役割は今後もしばらくは変わらなさそう。
出力装置の分離
スマホやノートパソコンは入力装置、出力装置(ディスプレイ)、バッテリが本体と一体化しコンパクトになったもの。持ち運ぶものとして小さいほうがいいが、ディスプレイとしては大きい方が良い。性能やバッテリの観点からも大きくなりたがる。スマホが大型化すると良い意見と悪い意見が出る理由。入力装置と出力装置の一体化は便利な反面、ジレンマを抱えていると言える。
最近流行りつつあるNreal Airというメガネ型のディスプレイがある。このようにメガネにディスプレイとしての役割を持たせることができれば一体化のジレンマから解放される。本体はポケットやカバンなどに潜り込ませておけば良い。本体の設計自由度が上がり、それぞれの組み合わせを変えることもできるようになる。スマホのように画面の要素をタップする、ということはできなくなるけど。
入力装置の分離
出力装置が分離すると入力装置も分離したくなってくる。今ある無線キーボードや無線マウスは机が必要で、「どこでも快適に」使えるわけじゃない。「どこでも」という意味ではウェアラブル化、「快適に」という意味では従来どおり物理キーを複数配置する形になると思う。マウスも一体化。
手に固定すると邪魔になる。ズボンに固定している人なら居た。どこかに固定ではなくコンパクトにしてVRコントローラのように左右分離で握り込む形が良さそう。参考:いろんな物理キーボード
マウスとしては、ジョイスティックはカーソル移動の加速度をスティックの傾きで調整する方式なので操作しづらい。Thinkpadのトラックポイントも同じ方式だけど操作性はけっこう良い。「倒す動作」と「押し込む動作」では「押し込む動作」の方が繊細に動かせるのかな。
一般的なマウスやトラックパッドのようにマウスカーソルの動き(平面の移動)と同じ動作だと相性がいい。トラックボールは指の動きが平面じゃないので個人的にイマイチ。トラックパッドは「モノを動かす」のではなく「指を滑らす」ので、感覚的にちょっとイマイチ。理想は「何かしらのモノを平面で動かしている感」で操作できる仕組み。
視線検出技術(富士通)を用いる方法もあるけどまだまだマウスほどの精度は出せなさそう。マウスカーソルを移動しようとしている時は既に移動先を”見ている”ので、本当に無駄がなく理想。
外部装置と入力装置が本体から分離すればノートパソコンを気軽に持ち運べるようになる。いつでもどこでも快適に開発できる!
外部装置は時間の問題。入力装置はあまり誰も考えてない気がする。とても重要だし考える余地があると思うんだけど。
まじめに作ってちゃんと売り出したいなぁ。だれか一緒にやらんかな。